イテウォン(ITAEWON)の人気エリアにある「MAYBELL BAKERY」。ベイカーでオーナーのジョンさんと出会いました。
店名のMAYBELLはジョンさんの大好きな曲 ”The Bee Gees” の「first of may」から由来しています。「このお店(2店舗目)をオープンして5年、すぐ近くにある最初のお店をオープンして12年、パンを焼いてまだ16年だよ。」と目尻を下げて優しく笑うジョンさん。私たちが伺ったお店のすぐ近くに姉妹店もあるそうです。
無骨なデザインの建物の階段を下ると、広い店内がお目見え。なんだかアトリエにお邪魔したかのような印象です。
↑早速くつろぐ 翔くん。
見ての通り温かな雰囲気の店内ですが、看板や棚、テーブル、飾ってある絵まで、すべてジョンさんのハンドクラフトだそう。初めて来た私たちでも一瞬でのみ込める大らかで優しい空気が存在していて、訪れた人が心を寄せやすい空間。まぎれもなく温かいパン屋さんです。
すでに4時を過ぎていたのでパン棚はほぼ空っぽ。ですが、写真手前の食パンやバゲットは驚きの大きさ!!ジブリアニメに登場するパンを彷彿とさせます。この長いパン棚にずらっとパンが並ぶと圧巻でしょうね。パンはトングではなくビニール手袋を使って選び取る方式です。この食パンだって、見た目のボリュームとイメージに反してふわふわなんです。地元のお客さんは軽く触りながらパンを選んでいる様子でした。
パンの本や趣味である写真の本、ジョンさんデザインのラフがたくさん。好奇心と豊かな感性をお持ちの多才なパン職人です。
↑快く厨房を案内してくれて、翌日の種を見せてくださいました。
酵母や小麦はパンに合わせてそれぞれ使うそう。高価な素材も魅力的だけれど、パンの価格が上がらないほうが優先、大切にしているのはみんなに食べてもらいやすいことだよ、と話してくれました。バゲット、食パン、フォカッチャ、プンパニッケルなど多種多様に好みのパンを焼くジョンさん。レストランやカフェへの卸しの分も合わせて、バゲットは日に100本焼くそう。この地域に根付いて、多くの人から愛されていることがうかがえます。
↑MAY BELLのパン。どれもナッツがいっぱい!生地は舌馴染みがよくとても美味しかったです。次回お邪魔した際には、バゲットを食べてみたいな〜
みなさんもソウルを訪れたら、ぜひ行ってみてくださいね!
ERIKA