BREAD LAB in Korea

18/08/03

こんにちは。

暑い日が続いていますが、皆さまいかがお過ごしですか。BREAD LABはというと、先日韓国・ソウルへ行ってきました!ソウルも信じられないくらい暑かったです。

実は来月、私たちの書籍「CRAFT BAKERIES」の韓国版が発売になります。その発売記念のイベントとして、「shopain artisan bakehouse」の平山翔シェフによるセミナーと、「CRAFT BAKERIES」についてお話するトークイベントを開催する機会を頂いたのです。

後列左より、通訳兼ナイスアシスタントのオさん(ベッカライブロートハイムさんで長年働いていたそうです)、今回私たちを呼んでくれ、韓国版「CRAFT BAKERIES」の版元でもあり、Artisan bakersというパン屋も営むパン職人のMoさん。前列左より、えりか、平山翔くん、秀美ちゃん夫妻、青山パン祭り事務局の舞姫、世界中をかけまわるフードライターであり、今回私たちをアテンドしてくれたスーパーウーマンのMichelleさん、私。

イベント当日は韓国のパン職人さんを中心に、約35名の方々が参加してくださりました。まずはMichelleさんが私たちを紹介してくださり、翔君によるデモンストレーションがスタート。

今回は、小麦粉は日本から事前に郵送する形で持ち込み、バターやそのほかの材料は韓国のものを中心に使用、サワードウとレーズン種はMoさんのお店のものをお借りし、パンを作ってもらいました。

3種類の生地からつくる5種類のパンの作り方をご覧いただきました。限られた時間の中だったので、リュスティックは最初から最後まですべての行程をお見せし、残りのパンは途中から。

クロワッサン生地でクロワッサンとシナモンロールを、バゲット生地でバゲットとミルクフランスをつくり、間近でその様子をご覧いただき(時にはご参加いただいたり!)、出来上がったパンを味わって頂きました。

↑手ごねの様子。ささっと混ぜる程度で回数もすくないことに驚く参加者の方が多かったです。

↑パンで日韓交流。和気あいあいとした雰囲気でした。

焼きあがったパンたち。どれも良い顔。

参加者の皆さんがとても熱心なのが印象的で、日本のパンづくりや小麦への興味関心の高さがうかがえました。

主催者であるMoさんいわく、韓国にはハングル語の良いパンのテキストがほとんどないのだそう。身近に良い教本がないことが韓国のパン文化の発展を遅らせていると感じ、自らマイクロパブリッシングを立ち上げ、パンの本の翻訳を始めたのです。日本では独学でパン職人になり開業する方も多いので、まずスタートから違うのだなということを改めて実感しました。「僕はパンを勉強しようと思ったら、まず自ら時間をかけて翻訳することから始めなきゃいけなかった。母国語で優れたテキストがたくさんある日本がうらやましい」とMoさんがポロリとこぼした言葉が沁みました。

韓国のパン屋さんは大手チェーンが多いことや国内に学びの場がまだまだ少ないこともあり、個性豊かなお店が少ないのだという。「CRAFT BAKERIES」を翻訳することで、様々な形のパン屋さんの在り方を韓国のパン職人にも知らせたいというMoさんの思いをきき、とても嬉しく思いました。

デモの後、お昼休憩をはさみ、今度はトークイベントへ。

私たちが日本から持って行った「CRAFT BAKERIES」に掲載されているパン屋さんのパンを食べながら、BREAD LABと青山パン祭りについて、日本のパン屋さんと国産小麦の現状についてなど様々なお話をしました。

短い時間でしたが、大好きなパンを通して日韓の交流を深めることが出来、とても貴重な機会になりました。

「CRAFT BAKERIES」韓国版は8月下旬発売予定です。楽しみです。

 

韓国でのパン屋さんめぐりのお話やMoさんの物語はまた次回以降のブログで!

 

AOI