パン日記@スリランカ

18/02/02

こんにちは。

2018年も気がつけばもう2月に突入しましたね。早すぎてびっくりです。

BREAD LABとして新年のご挨拶もしていませんでしたが・・・・2018年も美味しいパン情報をたくさんお届けしていきますので、どうぞお付き合いください。

さて、私、年明けにスリランカに行ってきたので、その様子をご紹介します。このパンはHelga’s Follyというお宿の朝ご飯で出てきました。むぎゅっと目の詰まったロールパンと、ラスクのようなトースト。南国のフルーツを使った甘いジャムと紅茶と共にいただきました。

バターらしきものもありましたが・・・これは多分マーガリン。

 

そもそもスリランカに対して「パン」のイメージは無かったのですが、今回は大好きなシナモンロール専門店「CEYLON」さんのセイロンシナモンの買い付けに同行させて頂きました。(シナモン農園のお話しはまた後日。)

スリランカのあるセイロン島は、インド亜大陸の南東部にあり、面積は北海道の約8割の大きさです。気候は熱帯性気候でどことなく私の大好きな沖縄に似ていて、山側と海側で変わる雰囲気も魅力的でした。

スリランカと言えば、紅茶(言わずと知れたセイロンティー)やアーユルヴェーダを思い浮かべる方も多いかと思いますが、実は質の良い宝石が有名だったり、国立公園や自然保護区が多く存在し、豊かな自然と野生動物の宝庫だったり、南西部は世界屈指のビーチリゾートだったりします。

主食はお米。北インドはナンやチャパティなど小麦を多く食べますが、南インドとスリランカはお米が中心。炊いたお米以外にも、蒸したお米や米粉を使った麺やクレープなど、その食文化の根幹に、ずどんとお米が根をおろしている国でした。

そんなスリランカでも、もちろんパンは食べられています。残念ながら私は、いわゆる「パン屋さん」には行けず終いだったのですが、街中の売店やホテルのレストランではいろいろなパンを味わうことができました。

 

その形状から「わにぱん」の愛称で親しまれる「キンブラバニス」はスリランカの人たちがおやつ感覚で食べる甘いパン。みんな好き、と言うのも納得のなんともあとをひく甘さ。生地は軽めでやさしい塩気があり、表面には砂糖がまぶしてあります。

 

一方こちらはホテルの朝食より。有名な建築家BAWAのてがけたリゾートホテル、CLUB VILLA BENTOTAの朝食でスクランブルエッグを頼んだらこちらが登場。まるでポテトサラダのように、丸く盛りつけられた卵がなんだか可愛かったです。パンは薄めのトースト。ちょっと風変わりなタルティーヌのようでした。(余談ですが、こちらの宿は本当に素晴らしかったです!また行きたい!)

お次もホテル・Mirissa Hillsの朝食より。(このホテルも最高!)

スリランカのホテルでは大抵、朝食を選ぶ際には洋風かランカ風かを聞かれます。朝からカレーがすっかり馴染んできた私は、毎朝ランカスタイルを注文。(夜もカレーだけど。)このカレーリーフ入りのロティは卵カレーとともにいただきました。何も入っていないロティより個人的にお気に入り。もっちり、と言うよりはしっかりと噛む感じの食感でした。

 

こんな感じのクロワッサンも食べる機会がありました。

BAWA建築のHeritance Kandalamaのレストランはパンも充実していて、朝晩のビュッフェのパンコーナーは目移り必至!このクロワッサンも、パンコーナーの真横にあるオーブンで焼いたあたたかいもの。他にもハーブ入りやココナッツロールなどこぶりのテーブルロールからハード系までよりどりみどり。胃袋がいくつあっても足りません。

 

移動中、街中の売店ではベジタブルロティを買ってみました。

おにぎり型の生地の中には、野菜がたっぷり。これがかなり辛かったのです。ひーひー言いながら食べました。カレーパンと呼ぶにはあまりにも本格的な味付けですが、雑にまとめれば「おにぎり型のカレーパン」。60ルピー、約40円ほどで味わえます。現地の方たちはスナック感覚で食べるのでしょうか・・・。

売店には気になるパンや焼き菓子がいろいろありました。

つらつらと、私がスリランカで食べたパンの一部をご紹介してきましたが、ところ変われば当然パンも変わってとても面白かったです。「美味しくて感激!」というパンとの出会いはなかったものの、ローカルなパンを食べるのは楽しいですね。今度は街のパン屋さんにもお話しを聞きに行きたいなぁ、と夢が膨らみます。

 

初めてのスリランカは予想以上に肌に合い、また行きたい場所がひとつ増えました。連日の辛いカレーにもびくともしない強い胃腸をくれた両親に感謝。

スリランカとの出会いをくれた「CEYLON」の店主・森麻里子さんのお話しはまた次回。

 

Aoi