北海道帯広市に2015年7月にオープンした「風土火水」は、製粉会社でもあるアグリシステム株式会社によって運営され、白を基調としたお店には美しい黄金色の麦の穂が飾られている。 パン棚には、シンプルで素朴な食事パンが約10種類。「風土火水」では、安心・安全な北海道産のオーガニック小麦を使い、その特性をいかしながら、「とかち生まれのとかちのパン」を大きな薪窯で焼く。それぞれのパンに使われている小麦や、その小麦が育った小麦畑に想いを馳せながら噛みしめたいパンだ。力強いのに、とても優しい。 「風土火水」が目指すのは、「自然に寄り添い、人と自然が喜ぶパン」づくり。とかちのパンを子どもたちに食べてもらうところから食の安全と健康の大切さを感じてもらい、健やかで豊かな食文化を後世に伝えていきたいという熱い想いが、ひとつひとつのパンに込められている。 この場所から、豊かな「食」の明日がひらけていく気がした。