三重県桑名市で食品の卸・小売を行う「素材舎」の保田与志彦さん。 津市の製粉会社から話を聞き、この「桑名もち小麦」に出会うまでは、ほとんど外国産の小麦を取り扱っていたのだそう。その”個性的な小麦”の試作のパンを食べて、もちもちの食感の虜となってからは、この地元産の小麦の美味しさで町を盛り上げようと「桑名もちプロジェクト」を立ち上げ、農家さんと一緒になって田植えや麦踏みから試作を繰り返したという。代々木上原にある「カタネベーカリー」片根さんとの出会いで、あの美味しいコッペパンが誕生した。サンドウィッチとエスプレッソを提供する「キャメルバック」の「鮨屋の玉子サンド」のコッペパンがそうだ。 一度食べたら忘れられないあの美味しさは、人と人の繋がりなくしては形にはならなかったのだ。「桑名もち小麦」を架け橋に、作り手や保田さんの想いがこれからももっと広がっていきますように。

