ポートランドのノースエリアにあるカフェ「スウィーディーディー」には、朝から人々が自然と集まってくる。ポップでカジュアルな店内には、隣の「ミシシッピレコード」で調達したレコード&カセットからゆるやかなBGMが流れていて心地良い。オーナーは、ポートランド出身のエロイーズ・アウグスティンさん。「人生で大切なのは家族と友人。仕事も大切だけど、よく休んで、自分自身とまわりの人たちを思いやりながら生きることも同じくらい大切にしています。」と、話す。
地元小規模農家から仕入れた食材で、健康的で気の利いた食事を提供するアットホームな空間を近所の人たちのためにつくりたいという彼女の想いは、どこまでもまっすぐにお店に反映されている。出来る限りポートランドの食材を使用したシンプルな料理に合わせたパンも、もちろん自家製だ。リッチなトーストや、ブレッツェルなど数種類を店内で毎日焼いている。
人気店になった今も、彼女のライフスタイルの根幹は変わらない。素直な彼女の生き方に共感した多くの人が、このカフェの持つ不思議な包容力に魅せられているのかもしれない。