鎌倉駅からすぐのレンバイ(農協連即売所)の一角にお店はある。そこは確かにパン屋なのだが、独特の世界がひろがる異空間だ。否なるものではなく、時がゆったりと流れ、ここに居るのだという生きた感覚をつよく持てる気がする。パンでつくられた時計を見上げても、時空の隙間に誘われるみたい。パラダイスアレイは、唯一無二のあそびごころいっぱいのパン屋さんだ。
勝見淳平さんは、面白さが菌の数ほどにつまったひとだ。自身の探求心をぐるぐる巡らせて生きている、周りの人々といい感じの発酵をしながら生きている。そんな感じにパンを焼く職人。
淳平さんがつくるパンは美味しい。ぎゅっとした重みのあるパンで、麦の香りにやさしい甘みと酸味がする素朴なもの。
粉をつかって、あらゆる模様をつけて焼いている。食べると ほっとして、一度みたらきっと忘れられないパンだ。
お店を訪れたら、食事とともにゆったりとアレイを楽しんで。※写真は、逗子の工房にて。大きなパンを焼いている。